世界でもあまり例をみない頭が2つある蛇のことを「双頭ヘビ」とも呼びます。
その珍しい双頭ヘビが最近日本でも発見され注目を集めています。
今回は、非常に珍しい双頭ヘビはなぜ生まれるのかについてまとめていきます。
双頭ヘビについて
なぜ、頭が2つある蛇が生まれてくるのでしょうか。
双頭になる原因
双頭の蛇は、胚(はい)の不完全な分裂、二つの胚の融合、気温、環境因子その他の要因により生まれる。このように異常な蛇が産まれるのは、自然界では10万匹のうちわずか1匹である。また、人間に飼育されている蛇から産まれる割合は1万匹に1匹である。
https://jp.globalvoices.org/2020/06/28/54713/
自然界では10万分の1と珍しい確率ですが、様々な要因により生まれてくる可能性があるそうです。
双頭ヘビの生態と特徴
双頭ヘビの生存は、一般的には非常に困難なものといわれています。
二つの頭は時に異なる方向を見つめ、それぞれが別々の行動を起こすことがあり、生息地での捕食者からの逃避や、餌の捕獲に影響を与えることがあります。
さらに、内部の器官や筋肉の配置も異常なため、健康上の問題を抱えることがよくあります。
一般的には長生きできないとされているそうです。
双頭ヘビの人気
双頭ヘビはその珍しさから、動物園や個人のコレクションなどで人気のある展示物となっています。
毒のないヘビであれば、2つ頭がある場合、種類にもよりますが、100万円~200万円の値が付く可能性があるということです。
Yahooニュース
非常に珍しいため、コレクターの間では高値がついてしまうようです。
双頭ヘビは縁起がいい?
日本では江戸時代より、双頭ヘビについての資料がみつかっています。
葛飾北斎の弟子魚屋北渓の春(しゅん)興(きょう)摺(すり)物(もの)。 蛇は縁起がよいとされるが、珍しい双頭の蛇は、縁起も「相当によい」ものとして喜ばれた。 子孫繁栄の吉祥画題である唐子が、双頭の蛇と遊ぶ背景には、文人が愛した奇石でやはり吉祥性に富んだ太湖石を組み合わせている。
https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/508570
蛇はもともと縁起がよいとされていますが、珍しい双頭の蛇は縁起も「相当によい」ものとして喜ばれていました。
日本で発見された双頭ヘビについて
2024年5月4日、福岡県北九州市の山で頭が2つあるヘビが見つかっていたことが分かりました。
保育園のある山にキャンプに来たんやけど…
— ✌︎(にぃ^ω^にぃ)✌︎𝓚𝓸𝓸𝓵'𝓼#0草野球🅿🆄🅽🅺🆁🅾🅲🅺🅴🆁 (@2121BASEBALLs) May 4, 2024
え?え?ええ!?
死んでましたが確かに頭が2つ…え?! pic.twitter.com/waoe7Lfqt0
見つかったヘビはマムシで長さは約20センチあり、発見した時にはすでに死んでいたということです。
発見した男性は知人らにも相談して、北九州市八幡東区にある「いのちのたび博物館」に電話し、爬虫類担当の学芸員からも「ぜひ持ってきていただきたい」と言われたため、ヘビを博物館に持ち込み、現在、保管されています。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6500281
日本の自然界で発見されることはとても珍しいことなので、博物館に寄贈されたことは大変喜ばしいことだと思います。
まとめ
双頭ヘビは自然界において非常に珍しい存在であり、生存には様々な困難があるということがわかりました。
日本国内での発見を機に、双頭ヘビの生態や保護に関する研究が進められることを願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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